【介護老人保健施設恵泉での言語療法で大事にしている事】リハビリより
言語聴覚士は当然の事ながら、言語訓練や聴覚訓練、摂食・嚥下訓練など行なう職種です。
当施設でも言語訓練や摂食・嚥下訓練を中心に行なっていますが、それ以外に当施設の言語療法で大事している事は「五感を刺激する」という事です。
「五感」とは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五つで構成され、これらの感覚は人間の経験を豊かにし、外界を認識するために不可欠な要素なっています。
しかし、施設に入所している利用者の方は、この「五感」で感じる事がどうしても少なくなってしまいます。そこで、当施設の言語療法では気候の良い日には積極的に外気浴を行なっています。
【春】
この時期は、気候も良く日本人が大好きな桜の季節。年に1度とは言わず綺麗な桜を何度も観て、時にはお団子のお話などもしながらは花見をします。
【初夏】
お天気の良い日に恵泉周辺を花を求めて散策しています。この時期は、様々な花が咲いているので利用者様の目を楽しませてくれます。
【夏】
暑い夏。当然施設内は冷房により快適な温度となっていますが、季節感が分からなくなるリスクもあります。時は外に出て、「暑いなぁ」と言う事も自然の風を感じる事も大事でだと思います。
【秋】
カラッとした気持ちいい秋の風を感じながら、花や色付いた紅葉を観ながらコミュニケーションを取っています。外気浴には、一番最適な季節。
ちなみに【冬】も外気浴をします。但し、「寒っ!」と言ってもらう為に行っているので一瞬で施設内へ戻ります。傾眠傾向の方は、季節感じる以外にも目が覚める効果が得られる事があります。
元気な時には、当たり前のように感じていた季節感や風のにおい、また綺麗なもの(空や花)を観て「綺麗なぁ」と感じる感覚。時には咲いている花や落ち葉に触れてみたり、飛んでいる鳥を目で追ってみたり、外気浴を通して五感を刺激しています。
多くの御利用者様が、外気浴を好まれており「気持ちいいなぁ」という言葉を頂くとともに表情も良くなる事が多いので、五感を刺激する外気浴を継続していきたいと思います。
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