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リハビリより【自主トレーニング紹介】

介護老人保健施設(以下老健)に入所されている利用者さんの中には、週3回の個別のリハビリテーションに加えて、各フロアで自主トレーニングを行っている方も多くおられます。

今回は70歳代の男性利用者、Aさんの自主トレーニングを紹介したいと思います。

脳梗塞や腎不全、変形性腰椎症など今まで多くの病気をされてきた方ですが、現在は症状が落ち着き老健に入所されています。

学生時代はラグビーを行い、その後も山登りやゴルフなど身体を動かすことが好きであったようですが、老健入所後はあまり動くことが少ない状態でした。

Aさんは日中臥床していることが多く、もう少しベッドから離れる時間を作ることを目的に自主トレーニングの提案を行いました。

ただ歩くだけではモチベーションも上がりにくいと考え、何か目標を掲げてトレーニングすることにしました。

Aさんは、散歩もよく行っていたようで1日に数万歩は歩いていたと話されていました。

そこで万歩計をつけ、歩数の目標を設定して歩くことにしました。

Aさんと相談した結果、日本一周歩いて制覇しよう❢❢ という話になりました。

 

実際の距離を歩くことは難しいため、各都道府県の外周の距離を調べ、その距離を歩数に変えて歩くことにしました。(例:兵庫県の外周=1288㎞であるため、兵庫県は1288歩で制覇とする)

47都道府県の外周の合計を計算すると、68418㎞であるため、68418歩で全国制覇としました。

とりあえず、1ヶ月を目標にチャレンジを開始しました。

毎日午後に万歩計をつけて廊下を3往復し、その歩数をカウント、1週間ごとに計算して制覇した都道府県に色を塗っていくといった方法で自主トレーニングを行いました。

自主トレーニング開始以降、Aさんは毎日黙々とトレーニングに励まれました。

そして、開始から30日後に日本一周の目標を達成しました。

「まだまだ歩けるよ!」「もっともっと歩かなあかんな!」と意欲的な発言が多く聞かれ、午後の歩行が習慣となり、目標としていたベッドから離れる機会にもつながっています。

その後も継続して目標を設定しながら運動を継続し、意欲的に自主トレに取り組まれています。

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