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リハビリより≪タブレットを活用しています≫

今回は、言語聴覚士の訓練で使用しているタブレットの活用方法を一部紹介します。

介護老人保健施設の利用者さんは、病気を発症されてからある程度の期間が経過しており、劇的な機能回復が望める期間を過ぎている方が殆どです。そんな中でも、少しでもコミュニケーション能力の向上を図りたい、認知症の進行を遅らせたい、実はこれが一番の目的ですが…利用者さんの『笑顔』が見たいという想いからタブレットを積極的に活用しています。

あなたの「したい」を本気で考える恵泉では、対話を重視しながら「したい」ことを確認します。

 

カラオケが好きな利用者さん

昭和歌謡をこよなく愛されており、タブレットから流れる映像と曲を聴きながら、楽しそうに歌って頂けます。知っている曲の多さにいつも驚かされています。

ゲームのような遊びが好きな利用者さん

ランダムに並んだ1~25の数字を順番にタップしていくゲーム。

始めは、100秒近く掛かっていたのが、現在は50秒掛からないこともしばしば。

 

日替わりで「間違い探し」や「モグラ叩きゲーム」「後出しじゃんけんゲーム」なども行なって脳の活性化を図っています。どのゲームも記録が更新されると喜ばれ、『イイ笑顔』を見せてくれます

将棋が好きな利用者さん

相手をする言語聴覚士が弱いので、毎回ではありませんが、時には訓練時間中に勝負がつかないことがあり、現状をタブレットのカメラで写真に残すことで、次回は続きから行なうことができています。

動物好きな利用者さん

猫の動画観てもらったところ、「昔住んでいた家に迷い猫が入ってきて大変だった」エピソードなど話してくれました。コミュニケーションのツールにもなっています。また、観ている時の「笑顔」も多く、楽しまれています。

家の様子が気になる利用者さん

Google Mapのストリートビュー機能を使用して、家周辺の様子を確認してもらっています。コロナ禍の状況で中々家には帰ることが、できませんが映像で確認して安心感が得られているのではないかと考えています。他にも、生まれ故郷や旅行で訪れた場所などを観てもらうことで記憶を呼び覚ます効果を期待しています。実際に、その当時のことを懐かしみながら話してくれる利用者さんも多いです。

視力・聴力低下によりコミュニケーションが取りにくい利用者さん

指で文字が書けるアプリを利用し、大きな文字を提示することでコミュニケーションが取りやすくなっています。書いたり消したりが直ぐにできるので、スムースにコミュニケーションが図れています。

旅行好きだった利用者さん

元気な時は、3姉妹でよく季節毎に旅行に行かれていたそうです。現在、実際に行くことはできませんが、映像を通して各名所の季節を感じていただいています。

 

これからも、少しでも利用者さんの「笑顔」が見れるよう、柔軟な発想を常に持ちながら、利用者さんに関わって行きたいと思います。

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